はじめに
感謝状やお礼文を書く機会は、実は意外と多いものです。
- PTA
- 学校
- 会社
- 地域活動
- ボランティア
- 卒業・退職
こうした場面で「感謝状を書いてほしい」と頼まれた経験がある方も多いのではないでしょうか。
しかし、いざ書こうとすると
- 何を書けばいいかわからない
- 文章が堅くなりすぎる
- 定型文ばかりになる
と悩んでしまうことも少なくありません。
そこで今回は、ChatGPTとClaudeという2つのAIを組み合わせて感謝状を作成してみました。
ChatGPTは構成づくり、Claudeは自然で温かみのある文章作成、そして最後にChatGPTで添削することで、一つのAIだけでは得られない完成度の高い感謝状が作れるのかを実際に検証します。
※今回は「感謝状」を例に紹介しますが、この流れはPTAのお礼文や退職メッセージ、ボランティアへのお礼などにも応用できます。
感謝状を書くときによくある悩み
① 感謝の言葉がワンパターンになる
「ありがとうございました」ばかりになってしまい、表現の幅が出ません。
② 相手への敬意をどう表現すればいいかわからない
丁寧に書こうとするあまり、かえって不自然な文章になってしまうこともあります。
③ 長さのバランスが難しい
短すぎても味気なく、長すぎても読みにくくなってしまいます。
④ 功績をどうまとめればいいかわからない
何を中心に書けばいいのか、ポイントが定まらないという声もよく聞きます。
AIを組み合わせる流れ
今回は、次の3ステップで文章を作成しました。
- ChatGPTで構成を考える
- Claudeで本文を書く
- ChatGPTで添削・改善してもらう
それぞれのAIが得意な役割を担当することで、文章がどのようにブラッシュアップされるのか見ていきましょう。
STEP1:ChatGPTに感謝状の構成を考えてもらう
まずは、ChatGPTに次のプロンプトを入力しました。
PTA役員を3年間務めてくださった方へ贈る感謝状を書きます。
まずは感謝状の構成を考えてください。
読み上げても自然で、
感謝が伝わる構成にしてください。
ChatGPTは、いきなり本文を書くのではなく、「何をどの順番で伝えるか」という骨組みを整理するのが得意です。
実際に提案された構成がこちらです。
読み上げることを前提にするなら、「格式」と「温かさ」のバランスが大切です。長すぎると聞き手に伝わりにくいので、1~2分程度で収まる構成がおすすめです。
構成案
1. 表題
・感謝状
2. 宛名
・○○ ○○ 様
3. 感謝の言葉(冒頭)
・PTA役員として長年ご尽力いただいたことへの感謝を最初に伝える。
・例:「あなたは3年間にわたり、PTA役員として誠実に職務を果たされました。」
4. 功績・具体的な貢献
・どのような姿勢で活動されたか。
・学校や子どもたち、保護者にどのような良い影響を与えたか。
・具体的な役職に触れてもよいが、どの役員にも当てはまる内容でも十分。
5. 敬意と感謝
・時間や労力を惜しまず尽力してくれたことへの敬意。
・「そのご尽力に心より感謝いたします。」など。
6. 今後への願い・結び
・今後の健康や活躍を祈る言葉。
・PTAや学校とのつながりへの期待を添えてもよい。
7. 日付・贈呈者
・令和○年○月○日
・○○小学校PTA
・会長 ○○ ○○
読み上げると自然な流れ(例)
感謝状
○○ ○○ 様あなたは、3年間にわたりPTA役員として、学校と子どもたちのために誠実にご尽力くださいました。常に温かな心で活動を支え、保護者と学校をつなぐ架け橋として、多くの場面で力を尽くしてくださいました。その献身的なお力添えにより、PTA活動は実りあるものとなり、子どもたちのより良い教育環境づくりに大きく貢献されました。ここに深く敬意を表するとともに、心より感謝申し上げます。今後ますますのご健勝とご多幸をお祈りし、感謝の意を表してこの感謝状を贈ります。
「何をしてくれたか」→「その価値」→「ありがとう」→「これからもお元気で」という流れになり、聞いている人にも自然で、感謝の気持ちがまっすぐ伝わります。
構成だけでも、感謝状に必要な要素が整理されていることが分かります。
STEP2:Claudeに本文を書いてもらう
次に、この構成をそのままClaudeへ渡して本文を作成してもらいました。
使用したプロンプトはこちらです。
以下の構成に沿って、
感謝状本文を書いてください。
(ChatGPTの構成を貼り付け)
構成が決まっているため、Claudeは文章表現に集中できます。
実際に作成された感謝状はこちらです。
感謝状
○○ ○○ 様あなたは、3年間にわたりPTA役員として、学校と子どもたちのために誠実にご尽力くださいました。
常に温かなお心で活動を支え、保護者と学校をつなぐ架け橋として、行事の企画運営をはじめ様々な場面でお力を尽くしてくださいました。その真摯なお取り組みは多くの保護者の信頼を集め、子どもたちが安心して学べる環境づくりに大きく貢献されました。
お忙しい中、時間と労力を惜しむことなく職務を全うされたそのご尽力に、心より深く感謝申し上げます。
今後ますますのご健勝とご多幸をお祈りするとともに、これからも本校の良き理解者として温かく見守っていただけますことを願い、ここに感謝の意を表し本状を贈ります。
令和○年○月○日
○○小学校PTA 会長 ○○ ○○
全体的にとても自然で温かみがあり、「人が書いたような文章」という印象を受けました。特に、相手への敬意や感謝の気持ちが伝わる表現は、Claudeらしい強みだと感じます。
STEP3:ChatGPTに添削・改善してもらう
最後に、Claudeが作成した文章をChatGPTに添削してもらいました。
使用したプロンプトはこちらです。
この感謝状を添削してください。
改善点を箇条書きで教えてください。
さらに修正後の文章も作成してください。
ChatGPTは文章全体を確認したうえで、次のような改善点を提案してくれました。
- 「くださいました」の繰り返しを避ける
- 「職務を全う」はPTA役員には少し堅い表現
- 「時間と労力を惜しむことなく」は定型的なので別表現にできる
- 長い文章は二文に分けると読みやすい
- 「心より深く感謝」は重複表現なので整理する
- 結びを簡潔にすると、より感謝状らしく引き締まる
例えば、「ご尽力くださいました」「お力を尽くしてくださいました」と同じ表現が続いているため、「ご尽力いただきました」「ご活躍いただきました」と変化を付けると、より自然になるという指摘は納得できました。
ChatGPTが提案した修正版はこちらです。
感謝状
○○ ○○ 様あなたは、3年間にわたりPTA役員として、学校と子どもたちのために誠実にご尽力いただきました。
常に温かいお心でPTA活動を支え、保護者と学校をつなぐ架け橋として、行事の企画・運営をはじめ様々な場面でご活躍いただきました。その真摯なお取り組みは多くの保護者の信頼を集め、子どもたちが安心して学べる環境づくりに大きく貢献されました。
ご多用の中にもかかわらず、役員としての重責を果たされましたことに対し、そのご尽力に心より感謝申し上げます。
今後ますますのご健勝とご多幸をお祈り申し上げるとともに、これからも本校の良き理解者として変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げ、ここに感謝の意を表し本状を贈ります。
令和○年○月○日
○○小学校PTA 会長 ○○ ○○
本文の内容は大きく変わっていませんが、より読みやすく、格調高い印象になりました。
実際に比べてみた感想
3つの工程を通して感じたのは、それぞれのAIに得意分野があるということです。
ChatGPT
- 構成を整理するのが得意
- 全体の流れを考えるのが上手
- 添削や客観的なチェックにも向いている
Claude
- 自然で温かみのある文章を書くのが得意
- 感情が伝わる表現が上手
- 読み上げても違和感の少ない文章になりやすい
一つのAIだけでも十分な文章は作れますが、役割を分担すると完成度がさらに高まると感じました。
AIに感謝状を書いてもらうメリット
- 一から考えなくていい
白紙の状態から悩む時間を大幅に減らせます。 - 文章を書き始めるハードルが下がる
「何を書けばいいかわからない」という状態でも、AIがたたき台を作ってくれます。 - 敬語ミスを減らせる
不自然な敬語や言い回しを見直しやすくなります。 - 相手に合わせた文章にできる
PTA・会社・地域活動など、場面に応じて調整できます。 - 何度でも修正できる
「もっと温かく」「もっと格式高く」などの要望にもすぐ対応できます。
コピペで使えるプロンプト集
基本版
○○さんへ贈る感謝状を書いてください。
・300文字程度
・格式ある文章
・温かみも感じられる内容
・読み上げやすい文章
PTA向け
PTA役員を長年務めてくださった方への感謝状を書いてください。
子どもたちや学校への貢献にも触れてください。
会社向け
退職される社員へ贈る感謝状を書いてください。
長年の功績が伝わる文章にしてください。
ボランティア向け
地域ボランティアとして活動してくださった方への感謝状を書いてください。
地域への貢献が伝わる内容にしてください。
情報を入力するだけのテンプレート
以下の情報をもとに感謝状を書いてください。
・相手:
・活動期間:
・活動内容:
・感謝したいこと:
・印象に残っている出来事:
・文字数:
・文章の雰囲気(格式高く・温かく・親しみやすく など):
AIを使うときのポイント
より心に響く感謝状にするためには、プロンプトに次の内容を入れるのがおすすめです。
- 相手との関係
- 活動内容
- 年数
- 印象に残っているエピソード
- 文章の雰囲気
また、AIは文章作成をサポートしてくれる便利なツールですが、名前・役職・活動年数などの事実関係は必ず確認しましょう。
そして最後に、自分自身の言葉や感謝の気持ちを少し添えることで、より心のこもった感謝状になります。
まとめ
感謝状は、相手への感謝を形にして伝える大切な文章です。
一人で悩みながら書くよりも、AIを「構成づくり」「文章作成」「添削」のパートナーとして活用することで、短時間でも質の高い文章を作りやすくなります。
今回試してみた結果、
- ChatGPTは構成づくりと添削が得意
- Claudeは温かみのある本文作成が得意
- 2つを組み合わせることで、より完成度の高い感謝状になった
という印象でした。
ぜひ今回紹介したプロンプトを活用して、大切な人への感謝が伝わる一枚を作ってみてください。


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