はじめに|ChatGPTは最初の回答で完成させなくていい
ChatGPTを使っていて、
「なんだか思っていた答えと違う……」
「もう少し簡単に説明してほしい」
「文章の雰囲気を変えてほしい」
と思ったことはありませんか?
そんなとき、「自分の指示の出し方が悪かったのかな」と考えてしまうかもしれません。
でも、そこで悩みすぎる必要はありません。
ChatGPTは、最初の回答で完成させなくても大丈夫です。
一度出てきた回答を「たたき台」と考えて、そこから少しずつ修正していけばいいのです。
たとえば、
「もう少し簡単にしてください」
「短くまとめてください」
「別の案も考えてください」
と伝えるだけでも、会話を続けることができます。
この記事では、ChatGPTの回答が「ちょっと違う」と感じたときに、どのようにやり直しや修正をお願いすればいいのかを紹介します。
この記事で覚えてほしいのは、次の3つです。
- 最初から完璧な指示を書く必要はない
- ChatGPTの回答を見てから、次の指示を考えてもいい
- 「もう一度」+「変えてほしいポイント1つ」で十分な場合も多い
「うまく指示しなければ」と考えすぎず、会話しながら答えを整えていく。
これが、ChatGPTを気軽に使うための大切な考え方です。
そもそも「もう一度やり直して」と頼んでもいいの?
ChatGPTは一度の指示ですべてを決めなくても大丈夫
ChatGPTを使い始めたばかりのころは、
「最初から詳しく指示を書かないと、うまく答えてもらえないのでは?」
と思ってしまう人もいるでしょう。
たしかに、最初に条件を詳しく伝えることで、希望に近い回答を得やすくなる場合があります。
でも、最初からすべての条件を考えておく必要はありません。
むしろ、回答を一度見てみたほうが、
「ここはいいけれど、ここは違う」
「もう少し短いほうがいい」
「この部分をもっと詳しく知りたい」
と、自分の希望を具体的に考えられることもあります。
人間同士の会話でも、
「それってどういう意味?」
「もう少し詳しく教えて」
「そうじゃなくて、こういうことを聞きたい」
と会話を続けながら話を整理しますよね。
ChatGPTも同じように、最初の回答を見てから追加のお願いをして大丈夫です。
「プロンプト」は難しいものではない
ChatGPTにしてほしいことを伝える文章を「プロンプト」と呼びます。
「プロンプト」と聞くと、何か特別な書き方をしなければいけないように感じるかもしれません。
でも、
この文章を短くしてください。
これも立派なプロンプトです。
もっと簡単に説明してください。
これもプロンプトです。
つまり、ChatGPTにお願いするための文章は、必ずしも難しいものではありません。
最初から長くて完璧な文章を作ろうとするより、まず簡単にお願いして、回答を見ながら追加で伝えるという使い方でも十分です。
「完璧なプロンプト」を考えすぎなくていい
ChatGPTに慣れてくると、条件を整理して詳しく指示することもできるようになります。
でも、初心者のうちは、
- まず大まかにお願いする
- ChatGPTの回答を見る
- 気になったところを伝える
- もう一度作ってもらう
という流れから始めれば大丈夫です。
最初の指示ですべてを伝えようとしなくても、あとから追加できると覚えておきましょう。
ChatGPTに「もう一度」と頼む基本の方法
まずは「もう一度お願いします」でもOK
一番シンプルなのは、そのまま「もう一度お願いします」と伝える方法です。
たとえば、
もう一度お願いします。
と伝えれば、前の回答を踏まえて改めて答えてもらえます。
ただし、「もう一度」だけでは、何を変えたいのかがChatGPTに十分伝わらない場合もあります。
そこでおすすめなのが、
「もう一度」+「変えてほしいポイント」
という伝え方です。
たとえば、
もう一度お願いします。
今度はもう少しわかりやすくしてください。
これなら、「やり直してほしい」ということと、「わかりやすくしてほしい」という希望の両方が伝わります。
「どこを変えたいか」を一言追加する
「もう一度」と言うとき、たくさんの条件を追加する必要はありません。
まずは、変えたいところを一つだけ伝えてみましょう。
たとえば、
もう少し短くしてください。
初心者向けにしてください。
やさしい言葉にしてください。
具体例を入れてください。
もう少し詳しくしてください。
このくらいの短い指示でも、会話を続けることができます。
「こんなに短い指示でいいの?」と思うかもしれません。
でも、最初から完璧な指示を作るより、回答を見てから必要なことを一つずつ伝えるほうが簡単な場合もあります。
「やり直し」と「部分修正」は使い分けよう
ChatGPTに修正をお願いするときは、すべてを作り直してもらう必要はありません。
「どこが気に入らないのか」によって、頼み方を変えてみましょう。
全体的にイメージと違うなら「別の案」をお願いする
回答全体が自分のイメージと違う場合は、もう一度作り直してもらいます。
たとえば、
イメージと少し違います。
今度は、もっとシンプルな内容で別の案を考えてください。
という具合です。
この場合は、前の回答を少し直すというより、方向性を変えてもう一度考えてもらうイメージです。
一部分だけ気になるなら「そこだけ修正」する
全体は気に入っているけれど、一部分だけ直したい場合もあります。
たとえば、
全体の内容はそのままで、最後の部分だけもう少しわかりやすくしてください。
という頼み方ができます。
この方法なら、気に入っている部分まで作り直してもらう必要がありません。
雰囲気を変えたいなら「○○風に」と伝える
内容そのものではなく、文章の雰囲気を変えたい場合もあります。
たとえば、
内容は変えずに、もう少し親しみやすい文章にしてください。
専門的な表現を減らして、初心者にも読みやすくしてください。
などです。
このように、
全体をやり直すのか、一部分だけ修正するのか、雰囲気だけ変えるのか
を使い分けると、ChatGPTとの会話がスムーズになります。
「やり直し」を上手にする3つのコツ
コツ1|最初の回答を見てから考える
ChatGPTを使うときに、「最初の指示ですべてを決めなければ」と考える必要はありません。
まずは、
1週間分の夕食メニューを考えてください。
くらいの大まかなお願いから始めてもいいのです。
回答を見て、
「もう少し簡単な料理がいい」
「食材を使い回したい」
「平日は時間がない」
と気づいたら、その時点で追加すればOKです。
回答を見てから考えることも、ChatGPTの上手な使い方の一つです。
コツ2|「何が違うか」を少し具体的に伝える
「なんか違う」というだけでも会話はできます。
ただ、より希望に近づけたいなら、「何が違うのか」を一言追加してみましょう。
たとえば、
「長すぎる」
→
もう少し短くしてください。
「難しすぎる」
→
専門用語を減らして、初心者向けにしてください。
「自分には合わない」
→
忙しい40代女性でも実践しやすい内容にしてください。
「説明ばかりでわかりにくい」
→
説明を減らして、具体例を3つ入れてください。
このように、「違う」→「どう違う?」と一歩だけ具体化すると、修正をお願いしやすくなります。
コツ3|一度に全部直そうとしない
「長さも変えて、文章もやさしくして、具体例も増やして……」と、一度にたくさんの条件を追加することもできます。
でも、最初のうちは一つずつ修正する方法がおすすめです。
たとえば、
- まず文章を短くする
- 次に言葉をやさしくする
- 最後に具体例を追加する
という流れです。
一つずつ調整すれば、「どの指示でどこが変わったのか」もわかりやすくなります。
実例|「献立を考えて」と頼んでみたけれど……
ここまでの話を、実際のChatGPTとの会話で見てみましょう。
最初のお願いはシンプルでOK
まずは、こんなふうに頼みます。
1週間分の夕食メニューを考えてください。
ここでは、まだ細かい条件を入れていません。
「家族構成」「予算」「調理時間」「冷蔵庫の中身」などを全部考えてから指示を書く必要はありません。
まず回答を見てみます。
回答を見て「もっと簡単に」と思ったら
ChatGPTからメニューが出てきたものの、
「ちょっと手の込んだ料理が多いな」
と感じたとします。
そんなときは、
もう少し簡単な料理にしてください。
と伝えればOKです。
さらに「食材を使い回したい」と思ったら
修正されたメニューを見て、
「できれば食材を余らせたくない」
と思ったとします。
そこで、
できるだけ食材を使い回せるメニューにしてください。
と追加します。
最後に「平日は30分以内」と伝える
さらに、
「平日は仕事や家事で忙しいから、時間のかかる料理は避けたい」
と思ったら、
平日は30分以内で作れるメニューにしてください。
と伝えます。
すると、
「1週間の献立を考える」
→「簡単にする」
→「食材を使い回す」
→「平日は30分以内にする」
と、少しずつ自分の希望に近づけていけます。
ここで大切なのは、最初の段階ですべての条件を思いつく必要はなかったということです。
最初の回答を見たからこそ、「もっと簡単にしたい」「食材を使い回したい」と、自分の希望が具体的になりました。
これが、ChatGPTを「会話しながら使う」方法です。
「うまくいかない」ときに使える言い換えフレーズ集
「もう一度お願いしたけれど、まだイメージと違う……」
そんなときも、そこで諦める必要はありません。
ChatGPTへのお願いは、少しずつ言い換えながら調整できます。
内容を修正したいとき
回答の方向性を変えたいときは、次のような言葉が使えます。
もう一度考えてください。
別の案を出してください。
今度は○○を優先してください。
○○という条件を追加してください。
「別の案」をお願いするときは、何を変えたいのかを一言添えると、さらに使いやすくなります。
たとえば、
先ほどとは違う方向性で、もう3つ案を出してください。
という具合です。
難易度を変えたいとき
説明が難しいと感じたら、難易度を下げてもらいましょう。
初心者向けにしてください。
専門用語を減らしてください。
小学生にもわかるくらい、やさしい言葉で説明してください。
「もっと簡単に」という一言だけでも構いません。
文章の雰囲気を変えたいとき
内容は合っているけれど、「文章の感じがちょっと違う」という場合もあります。
そんなときは、
もっと親しみやすい文章にしてください。
かたすぎない表現にしてください。
読みやすい文章にしてください。
やさしく語りかけるような文章にしてください。
などと伝えてみましょう。
アイデアを増やしたいとき
最初の回答だけでは物足りない場合は、追加のアイデアをお願いできます。
ほかに5案ください。
違う方向性でも考えてください。
定番以外の案も出してください。
初心者でも実践しやすい案を3つ追加してください。
「もっと出して」とお願いするだけでも、選択肢を増やせます。
「もう一度」と言っても思ったようにならないとき
何度か修正をお願いしても、まだ「ちょっと違う」と感じることがあります。
そんなときは、単純に「もう一度」を繰り返すのではなく、何が違うのかを整理して伝えるのがおすすめです。
「なんか違う」を具体的な言葉にしてみる
たとえば、
なんとなく違います。
だけでは、ChatGPTもどこを変えればいいのか判断しにくくなります。
そんなときは、
内容はいいのですが、少し難しく感じます。専門用語を減らして、初心者向けにしてください。
のように伝えてみましょう。
「何がいいのか」と「何を変えたいのか」の両方を伝えると、修正の方向がわかりやすくなります。
参考例を見せる
「こんな感じにしたい」というイメージがあるなら、言葉だけで説明しなくても大丈夫です。
たとえば、
次の文章の雰囲気を参考にして、同じように親しみやすい文章にしてください。
と、参考になる文章を貼り付ける方法があります。
自分でうまく説明できなくても、「こういう感じ」という見本を見せることで、希望を伝えやすくなります。
条件が増えすぎたら整理する
ChatGPTとの会話を続けているうちに、
「短くして」
「でも詳しくして」
「初心者向けにして」
「具体例も増やして」
と、条件がどんどん増えてしまうことがあります。
そうなると、自分でも何を一番重視したいのかわからなくなることがあります。
そんなときは、
ここまでの条件を一度整理してください。
特に重要なのは「初心者にもわかりやすいこと」と「短くまとめること」です。
のように、優先順位を伝えてみましょう。
新しいチャットでやり直したほうがいい場合もある
「前の回答が気に入らないから、全部最初からやり直したい」と思うこともあります。
そんな場合は、必ずしも同じチャットで修正を続ける必要はありません。
会話が長くなりすぎたとき
長い会話の中でたくさんの条件を追加していると、自分でも何をお願いしたのかわからなくなることがあります。
その場合は、新しいチャットで、
これから○○について相談します。
と改めて説明するほうが、すっきりすることがあります。
条件が複雑になりすぎたとき
修正を重ねるうちに、条件がたくさん増えてしまった場合も同様です。
新しいチャットで、
- 目的
- 誰向けなのか
- 重要な条件
- 避けたいこと
などを整理して、改めて相談してみましょう。
話題そのものを変えたいとき
まったく別の話をしたい場合は、新しいチャットを使うのも一つの方法です。
たとえば、
「献立の相談をしていたけれど、今度は旅行について相談したい」
という場合です。
もちろん同じチャットで続けることもできますが、話題を分けておくと、あとから見返すときにも便利です。
AIとの会話は「一発勝負」ではない
ここまで紹介したように、ChatGPTは一度の指示ですべてを完成させる必要はありません。
むしろ、
「まず頼む → 回答を見る → 修正する → また回答を見る」
という使い方を覚えると、ChatGPTがぐっと身近になります。
最初の回答は「たたき台」と考える
最初の回答を見て、
「違う!」
と思うと、失敗したように感じるかもしれません。
でも、そう考える必要はありません。
最初の回答は、あくまで「たたき台」です。
そこから、
もう少し短くしてください。
ここを詳しくしてください。
もっと簡単にしてください。
と調整していけばいいのです。
人に相談するときも、最初の説明だけですべての希望を伝えられるとは限りません。
ChatGPTとのやり取りも、それと同じです。
「質問する」から「一緒に作る」へ
ChatGPTというと、
「質問したら答えを出してくれるもの」
というイメージがあるかもしれません。
もちろん、それもChatGPTの便利な使い方です。
でも、それだけではありません。
たとえば、
「旅行プランを考えて」
↓
「もう少しゆったりした日程にして」
↓
「この場所は残したい」
↓
「予算を抑えたプランにして」
というように、会話を重ねながら一緒に作っていくこともできます。
ChatGPTを「答えを出してくれる機械」ではなく、「一緒に考えてくれる相手」として使ってみる。
そう考えると、「最初から完璧な指示を出さなければ」というプレッシャーも少なくなります。
そのまま使える「やり直し依頼」プロンプト集
ここまでの内容を、実際に使いやすい形にまとめてみました。
基本のやり直し
先ほどの回答を、もう一度考え直してください。
今度は「○○」を重視してください。
「もう一度」だけでなく、何を重視するのかを一つ追加するのがポイントです。
初心者向けにする
先ほどの説明を、AI初心者にもわかるように、難しい言葉を使わず説明し直してください。
短くする
内容の重要なポイントは残したまま、もっと短くまとめてください。
詳しくする
先ほどの回答をもう少し詳しくしてください。具体例も3つ入れてください。
一部分だけ修正する
全体の内容はそのままで、○○の部分だけ修正してください。
別の案を出してもらう
先ほどとは違う方向性で、3つの案を考えてください。それぞれの特徴も教えてください。
自分に合うように調整する
先ほどの回答を、忙しい40代女性でも実践しやすい内容に調整してください。
これらを全部覚える必要はありません。
まずは、
「もう少し○○にしてください」
という形を覚えておくだけでも十分です。
○○の部分に、
「簡単に」
「短く」
「詳しく」
「具体的に」
「親しみやすく」
など、自分の希望を入れてみましょう。
ChatGPTとの会話が楽になる3つの考え方
1.最初から正解を出そうとしない
ChatGPTへの最初の指示は、完璧でなくても大丈夫です。
「とりあえず聞いてみる」くらいの気持ちで始めてみましょう。
回答を見れば、「次に何をお願いしたいのか」が見えてくることがあります。
2.「なんとなく違う」も立派な気づき
最初の回答を見て、
「なんとなく違うな」
と思ったら、それも大切な情報です。
そこから、
「長いからかな?」
「難しいからかな?」
「自分が欲しい具体例がないからかな?」
と考えてみましょう。
「なんとなく違う」を少しずつ言葉にしていくことで、自分の希望も整理されていきます。
3.何度修正してもいい
「またお願いするのは申し訳ない……」と思う必要はありません。
ChatGPTとの会話では、
もう少し変えてください。
別の案もお願いします。
ここだけ修正してください。
と、何度でも調整して構いません。
一度で完璧にするより、自分が納得できるところまで少しずつ近づけていく。
この感覚を持つだけでも、ChatGPTを使うハードルはかなり下がります。
まとめ|ChatGPTは「一発で完成させる」より「会話しながら育てる」
ChatGPTを使うとき、「最初から完璧なプロンプトを書かなければ」と考える必要はありません。
大切なのは、
- まずは大まかにお願いしてみる
- 回答を見てから、何を変えたいのか考える
- 「もう一度」+「変えてほしいポイント」を伝える
- 全体をやり直すのか、一部分だけ直すのかを使い分ける
- 条件は一度に全部伝えず、少しずつ追加してもいい
- うまくいかなければ、参考例を見せたり、新しいチャットでやり直したりする
という考え方です。
ChatGPTとの会話は、一発勝負ではありません。
「まず頼む → 回答を見る → 修正する → また試す」
を繰り返しながら、自分が欲しい答えに近づけていけばいいのです。
そして、次にChatGPTを使うとき、回答が少しイメージと違ったら、ぜひこの一言を試してみてください。
「ちょっとイメージと違います。○○を重視して、もう一度考えてください。」
「最初から完璧に伝えなくてもいい」。
そう思えるようになると、ChatGPTはもっと気軽に使えるようになります。


コメント